ヤマナシ

shinji172009-10-15

ナシ(和なし、日本なし)は、中国を原産とし中国や朝鮮半島
日本の中部地方以南に自生する野生種ヤマナシ
(ニホンヤマナシ、P. pyrifolia var. pyrifolia )を基本種とする
栽培品種群のことである。高さ15メートルほどの落葉高木。
葉は長さ12cmほどの卵形で、縁に芒状の鋸歯がある。
花期は4月頃で、葉の展開とともに5枚の白い花弁からなる
花を付ける。8月下旬から11月頃にかけて、黄褐色または黄緑色でリンゴに似た
直径10〜18センチメートル程度の球形の果実がなり、食用とされる。
果肉は白色で、甘く果汁が多い。リンゴやカキと同様、尻の方が甘みが強く、
一方で芯の部分は酸味が強いためあまり美味しくない。
しゃりしゃりとした独特の食感がナシの特徴だが、
これは石細胞と呼ばれるものによる。
石細胞とは、ペントザンやリグニンという物質が果肉に蓄積することで
細胞壁が厚くなったものである。これは洋なしにも含まれるのだが、
和なしよりもその量が少ないために、和なしと洋なしとで食感に大きな差が生じる。
 野生のもの(ヤマナシ)は直径が3〜8センチメートル程度と小さく、
果肉が硬く味も酸っぱいため、あまり食用には向かない。
ヤマナシは人里付近にしか自生しておらず、
後述のように本来日本になかった種が、
栽培されていたものが広まったと考えられている。
 なお、日本に原生するナシ属にはヤマナシの他にも
イワテヤマナシ (Pyrus ussuriensis var. aromatica) 、
アオナシ(Pyrus ussuriensis var. hondoensis、
和なしのうち二十世紀など果皮が黄緑色のものを総称する
青梨とは異なることに注意) 、マメナシ (Pyrus calleryana) がある。
 (Wikipediaより)