煩悩

shinji172009-08-03

如来蔵思想では、煩悩とは本来清浄な
人間の心に偶発的に付着したものであると説く
(客塵煩悩(きゃくじんぼんのう))。
この煩悩を智慧によって断滅し、
衆生が本来もっている仏性を明らかにすること、
すなわち煩悩の束縛を脱して智慧を得ることが、
大乗仏教の求める悟りにほかならない。
 菩薩の四弘誓願(しぐぜいがん)に「煩悩無量誓願断」が立てられているのは、
煩悩を断ずることが大乗仏教の基本思想であることを示す。
人間は所詮、煩悩から逃れられぬというところに観念し、
煩悩をあるがままの姿として捉え、
そこに悟りを見出だそうとする煩悩即菩提の考えが、
次第に大乗仏教の中で大きな思想的位置を占めるようになった。
 (Wikipediaより)