ツブ貝

shinji172009-05-07

「ツブ」という語には、おそらくは「コロッとした食用の巻貝」
あるいは「ちょっと長めの食用の巻貝」
という程の意味しかなく、
類語の「ツブリ」や「ツボ」などの語とともに
一部の巻貝類の総称として使われてきた。
 このうち「ツブリ」はサツマツブリ(アッキガイ科)などの
標準和名にも使われており、やや縦長や紡錘型の貝を指すことが多い。
このことから、おそらくは「ツム(紡)」とも類縁のある語で、
紡いだ糸が巻き取られて膨らんだ様子と
殻の巻き型が似ていることも関係しているのかも知れない。
 ただ、カタツブリ(=カタツムリ)とも言うように、
長くなくとも単に巻いて丸く膨らんだ貝も
ツブリやツムリの範疇にあり、人の頭を「おつむり」と呼ぶのも、
つむじが巻いていて丸いからである。
タニシ類も黒く丸い外見から、食べると目に良いなどとの
俗説を生んだが、このことから、丸いことを言う「ツブラ(円)」との類縁も推定される。
 (Wikipediaより)