shinji172008-10-13

現代では、石等を研磨し平たくしたもので、墨を磨る為に表面に細かく目を立たせたものを用いる。墨を溜める為の薄い窪みを海、墨を磨る為の少し高い部分を陸という。現代の日本の硯の材料は、宮城県石巻市で採れる雄勝石や三重県熊野市で採れる那智黒石等、玄晶石(粘板岩)である。
この様な硯の成立は墨より遅く、古代には乳鉢の様なもので墨を砥いで粉末状にして用いた。六朝時代に、現在の形の硯が登場する。最初は陶磁器が用いられた。六朝時代の終わりに石製の硯が登場し、唐代に普及した。
日本の硯は古墳時代からあるが、初め専ら陶製で、中には杯や甕の底を再利用したものもあった。石製の硯は11世紀から見られるようになった。
Wikipediaよりー