雲の峰

積乱雲…四囲の山からの反射で、日射しが特に激しい盆地において
    上昇気流によって生ずる。
 複雑な渦動をしながら上がり、形もそのままむくむくとしているので
入道雲とも言う。その中に多量の電気を蓄積するので雷雲と言う。
 上昇勢力を失うと頭が上層の気流に流されて舌状になり、
鉄鈷(かなとこ)状となるので鉄鈷雲と言う。      
 さらに流されると、その行先に雷雲を生ずるので夕立雲とも言う。
・地方によって固有な名称がついている。
 坂東太郎(武蔵地方)、丹波太郎(大阪地方)、比古太郎(九州)、信濃太郎(信州地方)など
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雲の峰きのふに似たるけふもあり  白 雄
雲の峰塵の都に立ちにけり    高浜虚子
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ー日本大歳時記[夏]よりー
バイパスより素通しに入道雲  伸